【豆知識】知ってた?スターウォーズ、ライトセーバーの7パターンの型


はじめに

スター・ウォーズの世界において欠かせない武器と言えば「ライトセーバー」
そしてスター・ウォーズを語る上でありがちなのが「強さ議論」
「●●が最強」、「〇〇は●●に実質勝ったから最強」、「〇〇は●●に勝ったけど△△には負けてるから最強とは言えない」・・・等々。

ハッキリ言ってしまえば実力はさておき、戦う騎士達の"相性"によります。
そしてその"相性"はライトセーバーの型(フォーム)が大きく関係するのです。

ここではそのライトセーバーの"型"について詳しくご紹介します。

7つの型(フォーム)

ライトセーバーの"型"と言っても、本体の物の形という意味ではないです。
戦う際のフォームのことです。

「ライトセーバーを使ってどういう戦い方をするか」
具体的に言えば、攻撃重視にしたいのか、守備重視にしたいのか、その間のバランスをとるのか・・・こんな感じです。

ライトセーバーを用いた戦闘スタイルには、大きく分けて7パターンの型(フォーム)があります。
フォームは戦闘スタイルと直結しており、別名では「ライトセーバー・コンバット」とも呼ばれます。

また、7パターンの型から独自に派生した型(自分の弱点などを補う形で原型となるフォームに改良を加えたフォーム)もあります。
さらに、複数のフォームを取得している騎士も少なくなく、戦いの場・相手や状況に合わせて使い分けることも可能です。
※当然ですが、フォームごとに得手不得手があります。

ここまで何となく理解できたでしょうか?
では実際にどんな7パターンがあるのかを見ていきましょう。

1.シャイ=チョー(Shii-Cho)

別名:サルラックの戦法

攻撃や防御などの基本技と、それらの練習法が全て集約された最もシンプルなフォームです。
昔ながらのフェンシングの理論に基づいており、全てのジェダイ・パダワンはまずこのフォームを初めに訓練します。
シンプルと言えど完全に習得し極めれば無駄のないフォームであるため、熟練者のジェダイもこれをメインに扱う事があります。
(主な使用者:キット・フィストー)

2.マカーシ/マカシ(Makashi)

別名:イサラミリの戦法

対ライトセーバー戦に特化したフォームです。
(1)のシャイ=チョーではライトセーバー同士の戦いに対応しきれなくなったために編み出されました。
特徴としては剣術に重点を置いており、剣捌きの精度は数ある型の中でも最高レベルです。

マカーシの使い手はシスが多いです。
その理由として、ジェダイはシスが表舞台から姿を消して以降、ライトセーバーを使って戦うような敵がほとんど存在しなかったため(ドロイドばかり)、この剣術は戦略上の価値(実戦で使用する機会)を失い、ジェダイたちはマカーシよりも実践的なフォームの習得に焦点を当てたからです。

逆に、シスは常にライトセーバーを使いこなすジェダイとの戦闘を想定しているので、このフォームを集中的に訓練しています。
ちなみにドゥークー伯爵のライトセーバーは、スナップを利かせやすい湾曲した独特の形状をしており、マカーシの攻撃性・変則性を助長しています。
(主な使用者:ドゥークー伯爵)

3.ソーレス/ソレス(Soresu)

フリーハンドの人差し指と中指を伸ばして前に突き出し、ライトセーバーを持つ手は大きく後ろに引くという、弓を引き絞ったような独特な構えが特徴。

別名:マイノックの戦法

防御を最大限に重視し、相手の僅かな隙に反撃するフォームです。
ブラスターやドロイドのようなレーザーを使う敵、多数の戦闘兵への対抗策として編み出されました。
先読みと反射神経を生かしてレーザーを偏向させ、身を守ると同時に反撃します。
完璧に極めれば集団戦にも対応でき、対ドロイドであれば包囲された状態でも真価を発揮します。
比較的オープンなスタイルである他のフォームと比べると、堅牢で効率的な動きを基本とし、隙を最小限に抑えています。

その反面、一騎打ちに特化したマカーシには剣術のテクニックで防御を崩されてしまうため苦手としており、ソーレスの使い手オビ=ワンは、マカーシの使い手であるドゥークー伯爵とは極めて相性が悪いです。

オビ=ワンは、メイス・ウィンドゥに“ザ・マスター(ソーレスを極めた者)”と言わしめるほどの実力を持っています。
(主な使用者:オビ=ワン・ケノービ)

4.アタール/アタロ(Ataru)

別名:ホーク=バットの戦法

7種の型の中で最もアクロバットなフォームです。
アクションによる変則、奇襲性、体術を重視しています。
ソーレスのように、攻撃を代償にしてまで防御に徹する戦闘法を好まない者の答えとして編み出されました。

「ヒット・アンド・アウェイ」という言葉が当てはまるフォームで、物理法則の限界を超越した全身の柔軟性、フォースによる走り・跳び・回転等を駆使し、全方位から相手に連続攻撃を行えます。
この動きは相手との体格差を補うことができる他、相手への威嚇・牽制の効果も高いです。

しかし、そのような心理戦が通じない相手とは相性が悪く、動作の大きさ故に隙も多いため、危険が伴うフォームです。
(主な使用者:ヨーダ、ダース・シディアス、クワイ=ガン・ジン)

5.シエン/ドジェム・ソ(Shien/Djem So)

別名:クレイト・ドラゴンの戦法

ソーレスとアタールから派生した型で、ライトセーバーと力による攻撃を重視したフォームです。
ソーレスでは受動的すぎて積極的に攻撃できず、アタロでは攻撃力が低すぎるために確実性に欠けるとして編み出されました。

力強い剣の振りや剣撃の強さが特徴で、連続攻撃により相手を押し込んでいき、その力強さ故相手の防御さえも崩す事ができます。
EP3では、アナキンの攻撃によりドゥークーのライトセーバーが弾かれるシーンがあり、このフォームの特性が垣間見れます。

このフォームはブラスターの光弾を阻むライトセーバーの能力を活用し、光弾を敵に向かって偏向させることによって防御の動きを積極的な攻撃へと転じさせます。その性質上、実戦では先鋒を担うことに向いています。

一方、防御に重点を置いたソーレスとは互いの長所を潰し合う対照的なフォームであるため、EP3ではアナキンとオビ=ワンの戦いが長期化しました。
(主な使用者:アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー)

6.ニマーン(Niman)

別名:ランコアの戦法

上記の1から5までのフォームを組み合わせ、バランス良く発展させたフォームです。
保守的なジェダイの多くはアタールやシエンなどの攻撃的なフォームから距離を置き、より全体的なバランスのとれた、ジェダイの哲学に相応しいフォームを創ろうとして編み出されたもので、他のフォームとの連携に向いています。

修行による負担が他のフォームに比べて軽く、外交技術や政治的戦略などを学びながら並行しての修得が可能であったため「外交的フォーム」とも言われ、多くのジェダイ騎士が使用していました。
過度な戦闘訓練によって星系間の複雑な政治的対立に困惑してしまうジェダイが多い中、ニマーンは現代におけるジェダイの役割によく適応したスタイルだと言えます。

しかし総合力を重視しているためか、呑み込みの早い者でも習得するのに最低10年は掛かります。
しかも多くを取り込みすぎた結果、器用貧乏な側面を持ち、ジオノーシスの戦いではこのフォームを使っていたジェダイの殆どが戦死し、実戦においては力不足である事が露呈しました。
(主な使用者:シャアク・ティ他多数)

派生・・・ジャーカイ(Ja-Kai)

ライトセーバーによる二刀流や、ダブルブレード=ライトセーバーを扱います。
フォームとしてはニマーンに分類されます。

二刀流のときは片方を攻撃、片方を防御に用いることが多いですが、両方を用いて激しい攻撃を繰り出すこともあります。
ライトセーバーを複数持ち歩くジェダイも存在し、仲間のジェダイが倒されたときなどに一時的に借りて二刀流で戦うこともあります。(EP2アナキン)

ジェダイではセラ・ケトー、アソーカ・タノなどが使用し、ダークサイドの戦士ではダース・モール、アサージ・ヴェントレス、コマリ・ヴォサが使用しています。
ダースモールはこの他に、下記で紹介するジュヨーの使い手としても有名です。
(主な使用者:ダース・モール他多数)

7.ジュヨー(Juyo)

別名:ヴォーンスクルーの戦法

全7種の中で最も習得の難易度が高く、複数のフォームを極めた高位のレベルにあるマスターだけが習得し、制御しうる究極のフォームです。
マスターした者は極僅かしか存在しません。

静・動の相反する特性を同時に併せ持ち、戦闘時の身のこなし、太刀筋共に予測が極めて困難な動きとなります。
高度なフォースを使った跳躍と移動に加え、細切れとなった不連続の動きによって敵を圧倒します。
シエンよりも開放的かつ動的ですが、アタールのように見た目が精巧な訳ではありません。

制御にはフォースの暗黒面(ダークサイド)に肉薄する必要があるため、ジェダイが修得するには多大な危険を伴います。
逆に使用者がシスの場合は元々ダークサイドなのでそのリスクはなくなります。

シエンの使い手であるアナキンは、自然とこれに近い動きを行っていたそうです。
メイス・ウィンドゥはこのフォームを元に、自己の弱点を補うために下記で紹介する「ヴァーパッド」を編み出します。
(主な使用者:ダース・モール)

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