スターウォーズの技術が実現可能に!?実現可能な劇中で使われている技術12選


1.商業宇宙旅行

『スター・ウォーズ』オリジナル3部作公開前から、人類は有人宇宙ミッションを成功させ、宇宙に足を踏み入れていました。しかし、宇宙に行くことが可能だったのは限られた宇宙飛行士だけでした。
現在、一家に一台宇宙船を所有して通勤手段として利用するような世界にはなっていないものの、夏休みに家族で宇宙旅行に出かける時代は確実に近づいています。
宇宙船の技術は『スター・ウォーズ』オリジナル3部作公開から飛躍的に進歩し、”ヴァージン・ギャラクティック社”など商業宇宙旅行を販売する会社もついに現れました。
しかし、現在は『スター・ウォーズ』で登場するハイパードライブを使って数光年先の惑星へ一瞬でワープすることは出来ません。
多くの科学者がハイパードライブの実現に向けて日々研究を続けています。イギリスの宇宙工学のエキスパート、ロバート・ショーヤーはマイクロ波を使って光速を超えたスピードを生み出すことを可能にする“Emドライブ”を設計しました。
現在はまだ小規模な実験が行われている段階で、実用化はかなり先の未来です。しかし、数十年後には夏休みの人気スポットはハワイではなく、火星になっているのかもしれません。

2.義肢

義手や義足も『スター・ウォーズ』オリジナル3部作公開前からもちろん存在していました。それどころか、古代エジプト人がすでに木や金属で作られた義手、義足を使っていたという痕跡が残されています。
しかし、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』が公開された当時は、本物の腕と見分けがつかないほど精巧で機能が申し分ない義手を作る技術はありませんでした。
ルークが手に入れたような精巧な義足を生み出すためには、動作、感覚、見た目と3つの要素において高いレベルにする必要があります。
見た目において高い技術を誇っている義肢会社はスコットランドの“タッチバイオニック”社だと言われています。シミ、産毛、皺などを完全再現した義手を開発、患者それぞれの肌質や肌色にマッチさせて、世界にひとつの超絶リアルな義手を制作するそうです。
一方、動作面では“ビーバイオニック”社が最先端、見た目では“タッチバイオニック”社に劣るものの、機能面で最先端の義手を開発しています。この会社の義手は14タイプの異なる握り方が出来る仕様になっているそうです。
また、感覚面では“ダーパ”社の義手が優れています。脳を通して電気信号を受け取り、物を触った感触を感知することが可能です。患者は義手の指で触ったものをほぼ100パーセントで感知が可能だと言われています。
もしも、この3社の技術が結集された義手が生まれれば、『スター・ウォーズ』に登場したルークの義手に劣らない義手が生まれるはずです。

3. 水分凝結機

『スター・ウォーズ』であまり多く説明がされなかったテクノロジーのひとつが『新たなる希望』で登場した水分抽出農場の水分凝結機です。砂漠の惑星タトゥイーンにあるこの施設は、空気中から水分を抽出、砂漠の土地で暮らす人々に水を供給していました。
2011年、オーストラリア人のエドワード・リンケアがこの水分凝結機を開発したというニュースが飛び込みました。
装置上部から空気を取り込んで地中に埋められたパイプへ、砂漠表面の熱から逃れた空気が冷やされて水分が凝縮、液体となる仕組みです。
現在、水分凝結機で作られた水は飲料水の供給ではなく、灌漑システムの水として使用されているそうです。

4.ホログラム

『新たなる希望』で登場したホログラムテクノロジーは他のSF作品で登場したホログラムよりも、現在実現しているホログラムテクノロジーを正確に再現していました。
たとえば、『スタートレック』のホロデッキ。現在の技術では触れられたり、転送出来る3Dホログラムを作るのは困難です。
『スター・ウォーズ』のホログラムは空間に映し出された単一の3D映像、R2-D2が放つビームの前を横切ったり、ホログラム映像に手を置けば、映像は崩れてしまう、現在のホログラム技術とほぼ同じものです。

5.電子双眼鏡

『スター・ウォーズ』に登場する電子双眼鏡は素晴らしい精度を誇っていただけでなく、ディスプレイに有益な情報を表示することが可能でした。
ルークが持っていたMB450マクロバイノキュラーはターゲットまでの距離、ターゲットの高さを測ることが可能、ホスの戦いで使われていたTD2.3はターゲットのサイズを測定したりや500倍ズームの機能まで搭載されていました。
現在、世界各国の軍がスターウォーズで登場したような電子双眼鏡を採用しています。”ダーパ”社は脳とリンク可能な電子双眼鏡を開発中、感知した映像に関するありとあらゆる情報を解析、表示することが可能だと言われています。

6.トラクタービーム

『スター・ウォーズ』に登場、宇宙船誘導などに使われていた物体を引き寄せるトラクタービーム。このテクノロジーの研究は1960年代に始まっていたと言われています。
磁力や静電気を使えば物体を触れずに動かすことなど比較的簡単なように思えます。しかし、それでは電荷体や磁荷体以外の物体に作用しません。この二つのカテゴリーに属さない物体にも作用する技術を開発する必要がありました。
トラクタービーム研究の初期段階、研究者たちは“グラビティインパルス”を使い、とても小さい物体を動かす実験をしていましたが、あまり良い結果が得られずにいました。
しかし、2015年10月、物理学者たちはそれまでとは全く異なるアプローチでトラクタービームテクノロジーの開発に成功しました。
スピーカーが連なった装置から出る高音振動でヘリコプターの翼の下に出来るような空気のクッションを生み出す。この振動クッションの間に物体を配置すると、空気が掴んでいるかのように物体が移動すると言います。
残念ながら、宇宙には空気がないため、宇宙ではこのトラクタービームは使えません。

7.ジェットパック

AI、空飛ぶ車、ホバーボードなどと並び、人が自由に空を飛ぶことを可能にするジェットパックはSF作品によく登場するテクノロジーのひとつ。エンジニアたちは数十年に渡って、このジェットパックを実現しようと開発に取り組んできましたが、ボバ・フェットがサーラックに飲み込まれて以来(1983)、よりジェットパックの研究が活気づいたようです。
しかし、ジェットパックを背負って飛行する技術は他のテクノロジーと比べて効率的ではないため、軍事利用にはあまり向いていません。そのため、スポーツ、レクリエーション分野でジェットパックの開発や利用が活発、CMで使用された水上ジェットパックは一躍有名となりました。
また、”ジェットパック・アビエーション”が開発したジェットパックJB-9は実際に飛行可能です。

8.エナジーシールド

冷戦中、アメリカとソビエトは原爆に対する恐怖を抱えていたため、強力な原子爆弾と並行して原爆に対する防御手段の開発にも積極的だったと言われています。
1984年、アメリカはソ連に対して戦略防衛構想(SDI)を練っていたと言われています。この構想は、アメリカに向けられたミサイルを衛星が感知、地上に配備されたミサイルと連携して迎撃、防衛するというシステムを指し、通称”スターウォーズ”と呼ばれていました。しかし、コストや時間的制約の問題で実現には至りませんでした。
さらに、アメリカはロシアの衛星を破壊するために、デススターのようなサテライトレーザー開発を進めていたとも言われています。
またシールズに関していうと、スターウォーズスタイルのディフレクトシールズが開発されています。イギリスの“MOD”社が開発、“electric armour(電気の鎧)”と呼ばれるこのシールドはRPG(ロケット推進グレネード)や対戦車爆弾を蒸発させることが可能だと言います
戦車内臓のバッテリーがパワー源なので、イウォークたちによって破られる心配はなさそうです。

9.ドロイド

今でこそAIやロボットが一般的になりつつありますが、オリジナルスターウォーズを観て育った世代は、スターウォーズのドロイドのように精巧なロボットが、こんなにも早く実現するとは思っていなかったはずです。
『帝国の逆襲』に登場した偵察ドロイドによく似たドロイドが実際に開発されています。
“ボストンダイナミックス”社が開発した4本脚のドロイドはどんな地形にも対応、自らルートを選択して偵察することが可能、ミスをしても自ら訂正することさえ出来るそうです。

10.ブラスター

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