金曜日、マニ(Mani)の訃報を知った瞬間から、胸の奥がスッと冷えるようになりました。
ワタクシの大好きなバンド、ストーン・ローゼズ。
その音の中心にいつもいたのがマニでした。
この週末はずっとやる気が起きず、ただぼーっとしてしまいまして。
少し落ち着いた今、やっと言葉にできそうなので書いておきます。

あの朝3時、車の中で“Adored”が人生を変えた
ワタクシとストーン・ローゼズの出会いは、1stアルバムを発売日に買ったところから。
田舎の長崎でもちゃんと発売日に入荷していて、妙に感動した記憶があります。
買ったその日は軽く1周だけ聴いて、その翌朝。
佐世保に行く用事で早起きしたんですが、まだ夜明け前の駐車場に降りたら車が夜露で濡れていたんですよね。
夏なのにひんやりしてて過ごしやすいね、っと思ってました。
時間は朝3時くらい。
エンジンをかけてCDをプレーヤーに入れてすぐ“I Wanna Be Adored”を再生した瞬間。
マニのベースが、真夏の早朝の冷えた空気に溶けていくように響いたんです。
あの感覚はいまだに覚えていますね。
「あ、これは名作だ」と、本能で理解した瞬間でした。
佐世保に着くまでに何周も聴き、一気に“即ファン”。
もちろん長崎市内に帰るときもず〜っと聴いていました。
未だに好きなバンドの3本指に入っていますし、この1stアルバムは無人島に持って行く10枚には入ってます。
マニのベースは「低音」じゃなく「空気を作る力」だった
ストーン・ローゼズの音が唯一無二なのは、
イアンの声でも、ジョン・スクワイアのギターでもなく——
“マニの低音が曲全体の空気を作っていたから” だと思っています。
あ、もちろんレニもエライんだけどさ。
・グルーヴを推し進める
・メロディを導く
・浮遊感と攻撃性、その両方を生み出す
・バンドのムードまで方向づける
プライマル加入後の“Kowalski”でもそれは明らか。
マニは「ロックが身体に流れている」タイプのベーシストだったのでは。
今回の訃報に世界中が沈んだ理由も、きっとそこだろうなと。
Second Coming 発売のあの高揚と、福岡ライブの衝撃
90年代に入り。
ワタクシは就職・転職・結婚と忙しい時期でしたが、1stはずっと手元にあって繰り返し聴いていました。
CDシングルのボックスセットを買ったのもこの頃。
これと甥っ子の話は別記事に書こうかな。
そしてついに1994年12月5日。
待望の2nd “Second Coming” が発売。
我々は5年待ったのだ!
日本盤を待てずに輸入盤を買ったのも懐かしい。
輸入盤は先述の通り12月5日、日本盤は12月16日発売だったので待てなくてねえ。
“Love Spreads” がラジオや機内音楽でも流れていた頃です。
さらに1995年9月21日。
セカンドカミングツアーで、ついにストーン・ローゼズが来日(というか来福)。
もちろん長崎から福岡サンパレスへ向かいました。
延期もあったけれど無事来た時の安堵感といったら。
ライブは語り出すと1記事書けるレベルですが、特に言いたいのは——
マニのベースは圧倒的だった。
イアンのボーカルは「ああ、これか(笑)」だったけど、
マニは完全に“背骨”だった。
セットリスト調べたらこうだったらしい。
- I Wanna Be Adored
- She Bangs the Drums
- Waterfall
- Ten Storey Love Song
- Daybreak
- Breaking Into Heaven
- Your Star Will Shine
- Tightrope
- Love Spreads
- Made of Stone
- Driving South
- I Am the Resurrection
でもね、“Second Coming” 。
方向性が1stと違ってるから面食らったのも事実です。やっぱり1stが好きだな。
再結成、語り合える仲間。そこに突然の訃報。
ストーン・ローゼズはその後解散し、再結成し、また居なくなって。それから時は流れ。
ワタクシはローゼズを語り合えるお店にも仲間にも出会えて。


つい最近、というか訃報を聞く前日もストーン・ローゼズのTシャツ談義なんかしていました。
そんなタイミングで飛び込んできた悲しすぎるバッドニュース。
完全に不意打ちでした。
2025年現在、あの福岡サンパレスから30年。
2025年6月のビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンが亡くなったときよりもショックが大きい。
マニはそれほど、ワタクシにとって“音楽の触媒”だったのだと思います。
金曜の夜は何もする気にならず、ただひたすらぼーっとしていました。
土曜日は“Second Coming” は聴けましたが、まだ1stには手が伸びない。
夜はやはりやる気が起こらず、ひたすらお酒飲んでました。
あの日の夜露と“I Wanna Be Adored”の匂いが、まだ胸に引っかかっているからでしょうか。
落ち着いて1stを聴けるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。
マニ、ありがとう。
あなたのベースラインは、夜明け前の長崎と混ざりワタクシの人生の一部になりました。
またあなたの遺したストーン・ローゼズの1stを聴けるようになるまでにはもう少しだけ、時間がいるみたいです。

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