開放型コックピットに1人で乗り込み、長い2本の脚で荒野や市街地を軽快に駆け抜ける全地形対応偵察歩行兵器「AT-RT(All-Terrain Reconnaissance Transport)」。
映画『エピソード3/シスの復讐』のキャッシークの戦いで実写作品に初登場したこの偵察メカは、アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』でも偵察や急襲で存在感を見せました。
そして2026年公開の映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』でも、帝国残党の手で運用される姿として再びスクリーンに帰ってきています。
小型歩行兵器ならではの機動力とミリタリーのロマンが詰まったAT-RT。その印象的な登場場面を振り返りながら、AT-RTの魅力を追っていきます。
なぜAT-RTに注目するとスター・ウォーズがさらに面白くなるのか?
大型重戦車AT-TEや巨脚歩行兵器AT-ATとは対照的に、搭乗員が身を乗り出して操縦する「むき出しの泥臭さ」こそがAT-RT最大の魅力です。
クローン戦争の激戦から2026年公開の実写映画へと至る足跡を追うことで、以下のポイントが鮮明に浮かび上がります。
- むき出しのコックピットだからこそ伝わる、搭乗員と機体の一体感
- ライロスやアンバラなど、地形の違う戦場で発揮される小回りの良さ
- 共和国軍の偵察兵器から帝国残党の機体へ受け継がれた、時代をまたぐデザイン
1. 『クローン・ウォーズ』シーズン1:ライロス解放戦、プラズマ橋を越えた電撃戦
対象話数: 第21話「ライロスの解放」
メイス・ウィンドゥ将軍が率いるライロス解放戦の最終局面において、AT-RT部隊が先陣を切ります。
首都レッスーへの唯一の出入り口である「プラズマ橋」を確保するため、軽量な車体を活かしてドロイド軍の対空砲火やブラスターを回避しながら突撃。
トワイレック族の自由の戦士チャム・シンドゥーラ(ヘラのお父さん)らの協力を得た歩兵部隊と一体となり、市街地や細い路地でも小回りの利く機動性を発揮して要塞化された首都を陥落させる、スカウト・ウォーカー本来の魅力が堪能できる名回です。

2. 『クローン・ウォーズ』シーズン4:常闇の惑星アンバラ攻略戦とクレル将軍の凶行
対象話数: 第7〜10話「アンバラの暗雲」「クレル将軍」「作戦への反抗」「クレルの正体」
太陽の光がほとんど届かない“常闇の惑星”アンバラ。アナキンがコルサントへ召還され、代わって着任した非情なジェダイ将軍ポン・クレルの指揮のもと、501軍団のAT-RT部隊がアンバラ軍の戦車部隊を突破しながら強行突撃を仕掛けます。
しかし勝算の薄い正面突撃を繰り返し命じるクレルの采配によって部隊は多数の死傷者を出し、さらにクレルは味方部隊同士を同士討ちさせるという卑劣な策謀まで仕掛けます。
事態を悟ったレックスたちクローン・トルーパーは、ついに命令に背いてクレルを拘束します。ドロイドではなく、一人の兵士として自ら判断を下すクローンたちの意志が強く描かれたエピソード群です。

3. 映画『エピソード3/シスの復讐』:惑星キャッシークの防衛とオーダー66
対象作品: 映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
カモフラージュ迷彩仕様のAT-RTを配備する第41精鋭兵団が、ウーキー族の戦士たちと共に海岸線でドロイド軍を迎え撃ちます。
水しぶきを上げながら巨木の間を駆け抜ける姿は、実写スクリーンにおけるAT-RTの記念すべき原点です。
直後に発令されたオーダー66では、指揮官コマンダー・グリーがヨーダの背後から銃口を向けますが、フォースで危険を察知したヨーダに一瞬で制圧されます。
惑星全土のクローン部隊にもオーダー66が行き渡るなか、ヨーダはチューバッカやウーキー族の助けを借りて脱出ポッドでキャッシークを離脱し、辛くも生き延びました。
ヨーダを捜索するのにもAT-RTを使っていましたねえ。

4. 映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』(2026年公開):帝国残党の雪原基地で蘇るスカウト・ウォーカー
対象作品: 映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(2026年5月22日全米公開、同年9月2日よりディズニープラスで配信開始)
舞台は帝国崩壊後、ファースト・オーダーが台頭する前の時代。物語序盤、雪原の帝国残党基地を警備するAT-RTパイロットが操縦するAT-RTを、ディン・ジャリンが撃破して奪取します。
グローグーを乗せたディンは、奪ったAT-RTで雪に覆われた急斜面を猛スピードで駆け下り、3体のAT-ATを襲撃。

デトネーターで1機の脚を破壊して転倒させ、窮地を脱するという劇中屈指のアクションシーンでAT-RTが大活躍します。
撮影ではCGだけでなく実物大の特撮ウォーカーが実際に制作されるなど、旧三部作さながらのアナログな特撮へのこだわりも大きな話題となりました。
AT-RTの設計思想とメカニクスポイント
- 俊足の機動性:偵察任務を主目的とする小型の二脚歩行兵器。開放型コックピットと軽量な機体により、クローン・トルーパー1名でも素早く移動できます。
- 対歩兵用の火力:機体前部にレーザー・キャノンを備え、偵察車両ながらバトル・ドロイドを相手にできる火力を持ちます。
- 広い視界:装甲で囲まれていないため防御力は低いものの、搭乗員が周囲を直接見渡せます。地形や敵情を把握する偵察任務に向いた設計です。
- 後世のウォーカーへつながる設計:共和国時代に運用されたAT-RTは、銀河内戦期に帝国軍が使用したAT-STの先駆けとなった機体です。
映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」で谷を下り降りるシーン、あれはAT-RTのジャイロ性能の良さなのか?ディン・ジャリンの腕前なのか?
きっとAT-RTも素晴らしいってことで。

他の歩行兵器と比べて見えてくる、AT-RTの立ち位置
共和国軍・帝国軍が運用してきた歩行兵器の中でAT-RTがどのようなポジションにいるのか、代表的な機種と比べてみると輪郭がはっきりします。
- AT-RT(全地形対応偵察歩行兵器):搭乗員1名・2脚。装甲よりも速度と視界を優先した、偵察向けの小型ウォーカー。
- AT-TE(全地形対応戦術強化兵器):6脚で進む共和国軍の主力戦闘車両。兵員輸送と強力な火力を担う。
- AT-ST(全地形対応偵察トランスポート):AT-RTの設計思想を受け継ぐ帝国軍の二脚歩行兵器。偵察や歩兵支援に使われる。
- AT-AT(全地形対応装甲輸送機):4脚の巨大な装甲輸送兵器。兵員を運びながら強力な火力で地上を制圧する。
こうして並べてみると、AT-RTは装甲や火力よりも「速さ」と「視界」に全振りした、まさにスカウトに特化したウォーカーであることがわかります。
まとめ:小型二脚メカの足跡を追えば、銀河の戦火の変遷が見えてくる
キャッシークの海岸線からライロスの市街地、常闇の惑星アンバラでの死闘、そして2026年公開の実写映画『マンダロリアン・アンド・グローグー』へ。
クローン・トルーパーたちの頼れる足として駆け抜け、時代を超えて愛され続けるAT-RTは、地上ミリタリー戦のロマンを象徴する名機です。
『クローン・ウォーズ』で描かれたアクロバティックな突撃劇はもちろん、ディズニープラスで配信中の最新作『マンダロリアン・アンド・グローグー』でのアナログな特撮アクションも、ぜひ見比べてみてください。

公式写真使えないから、イメージ画像をおいてみた!
今度からはこのパターン多用しよう。

コメント