- 2018-11-11
スター・ウォーズのファンの中には、カイロ・レンを嫌う人も多いでしょう。
カイロ・レンは、ルーク・スカイウォーカーの甥であり、ハン・ソロとレイア・オーガナの息子であるベン・ソロがダークサイドに堕ちた姿です。
彼は、ファースト・オーダーのリーダーであるスノークに仕え、レン騎士団を率いて銀河系に恐怖と暴力を振りまきました。
しかし、彼は本当に恐ろしい悪役だったのでしょうか?
私は、彼はスター・ウォーズの最悪の悪役だったと思います。以下にその理由を説明します。
カイロ・レンはダース・ベーダーの真似をしていただけだった
カイロ・レンは、ダース・ベーダーに憧れていました。
彼は、自分がスカイウォーカーの血筋であることに誇りを持ち、ダース・ベーダーの遺したマスクやライトセーバーを手に入れました。
しかし、彼はダース・ベーダーの真似をしていただけで、彼の本質や理念を理解していませんでした。
ダース・ベーダーは、自分の愛する者を救うためにダークサイドに堕ちたのですが、カイロ・レンは自分の家族や師匠を裏切り、殺害しました。
ダース・ベーダーは、最後にルークと和解し、光に帰ったのですが、カイロ・レンは自分の過ちを認めず、スノークやレイと争い続けました。
カイロ・レンは、ダース・ベーダーの強さやカリスマを真似ることしかできず、彼の苦悩や葛藤を感じることができませんでした。
カイロ・レンは感情的で不安定だった
カイロ・レンは、感情的で不安定な性格でした。
彼は自分の気に入らないことがあるとすぐにキレて暴れたり、部下や同僚を殺したりしました。
彼は自分の正体や目的に迷いがあり、ダークサイドとライトサイドの間で揺れ動きました。
彼はレイに惹かれていましたが、彼女を仲間に引き入れることもできず、敵対することもできませんでした。
彼は自分の父親であるハン・ソロを殺した後も罪悪感に苛まれましたが、それでもファースト・オーダーに従い続けました。
カイロ・レンは自分自身をコントロールすることができず、周囲から信頼されることもなく、孤独な存在でした。
カイロ・レンは最後に救われなかった
カイロ・レンは最後に救われなかったと私は思います。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では、カイロ・レンは母親であるレイアの死によってライトサイドに目覚め、ベン・ソロとしてレイと共にパルパティーン皇帝に立ち向かいます。
しかし、彼は皇帝の攻撃によって深い傷を負い、レイが皇帝を倒した後に彼女を助けるために自分の命を捧げます。
彼はレイとキスを交わした後に消えてしまいます。
このシーンは、カイロ・レンが最後にレイと愛を確かめ合ったとも解釈できますが、私はそれが救済ではないと思います。
なぜなら、カイロ・レンは自分の罪を償うこともなく、自分の行いに責任を取ることもなく、自分の命を終わらせたからです。
彼は自分の過去や未来と向き合うことなく、逃げるように死んだのです。
彼は自分の家族や仲間や銀河系に対して謝罪することもなく、彼らと和解することもなく、彼らの記憶から消えてしまったのです。
まとめ
以上の理由から、私はカイロ・レンはスター・ウォーズの最悪の悪役だったと思います。
彼はダース・ベーダーの真似をしていただけで、感情的で不安定で、最後に救われなかったのです。
彼はスター・ウォーズの歴史において忘れられるべき存在だと私は考えます。
舞台裏では、カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーは彼のキャラクターに深く入り込み、撮影中は他のキャストやスタッフとあまり話さなかったそうです1 。
また、カイロ・レンのマスクやライトセーバーは実際に重くて使いづらかったそうです 。
カイロ・レンは映画では魅力的な悪役として描かれましたが、私は彼が本当に悪役として成功したとは思えませんでした。