- 2018-02-15
今回は、スター・ウォーズの世界に登場する恐るべき兵器、D-93インシネレーター火炎放射器について、その特徴や使われた戦術について紹介したいと思います。スター・ウォーズのファンなら、この火炎放射器の威力には驚かされたことがあるでしょう。では、早速見ていきましょう。
D-93インシネレーター火炎放射器とは
D-93インシネレーター火炎放射器は、ファースト・オーダーのフレイムトルーパーが装備した標準仕様の火炎放射器です1。フレイムトルーパーは、3つのタンクがひとつになったバックパックを背負い、D-93wフレイム・プロジェクター・ガンから炎を発射しました。この火炎放射器は、あらゆる戦場を炎の海に変え、塹壕から敵をあぶり出す際に真価を発揮しました2。
火炎放射器の仕組みは、2本のタンクには極めて揮発性が高いコンフラグリン14という燃料ジェルが満載され、中央に加圧推進ガス・タンクが配置されていました3。また、バックパックの上部には推進ガスの圧力表示装置が取り付けられていました。タンクから供給されるガスとジェルはプロジェクター・ガンの先端部分で混合・点火・発射され、風向きで左右されるが、最大射程は75メートルにも及びました2。
火炎放射器の戦術
火炎放射器は、主に対人や対陣地の攻撃に用いられました。炎によって、敵兵を焼却するだけでなく、酸欠や窒息を引き起こすこともできました。特に、閉所や掩蔽物に隠れた敵に対しては、火炎放射器の間接攻撃が有効でした。火炎放射器は、直接被害に当たれば焼死、当たらなくてもその熱で死亡したり酸素不足で窒息死になったりと見た目での効果以上の付随効果がありました4。
例えば、エピソード7『フォースの覚醒』では、ファースト・オーダーのフレイムトルーパーが、フォースの教会の信徒たちが住むジャクーのトゥアナル村を火炎放射器で襲撃しました5。このとき、フレイムトルーパーは、村の建物や住民を容赦なく焼き払い、村を灰燼に帰しました。また、エピソード8『最後のジェダイ』では、ファースト・オーダーのフレイムトルーパーが、レジスタンスの基地に突入し、火炎放射器で基地内の敵兵を攻撃しました6。このとき、フレイムトルーパーは、基地の壁や天井に火炎放射器の炎を跳ね返させることで、敵兵の隠れ場所をなくし、炎上させました。
火炎放射器の限界と対策
火炎放射器は、強力な兵器でしたが、無敵ではありませんでした。火炎放射器には、いくつかの限界と対策がありました。まず、火炎放射器は、重くて容量が小さく、長時間の使用はできませんでした。また、射程が短く、放射中は無防備で、真っ先に敵の標的になりやすかったです。さらに、燃料タンクが被弾すると爆発する危険性も高かったです。そのため、火炎放射器を装備した兵士は、高いリスクを負っていました4。
敵側からすれば、火炎放射器を避けるか、できるだけ早く撃破するかの二択でした。火炎放射器を避ける方法としては、火炎放射器の射程外に離れる、高い位置に移動する、水や泥などの消火剤を使う、などがありました。火炎放射器を撃破する方法としては、狙撃や手榴弾などの遠距離攻撃、燃料タンクや圧力表示装置を狙う、火炎放射器の噴射口を塞ぐ、などがありました7。
まとめ
以上が、スター・ウォーズの世界におけるD-93インシネレーター火炎放射器の特徴や戦術についての紹介でした。火炎放射器は、ファースト・オーダーの強大な軍事力と技術力を象徴する兵器でしたが、同時に高いリスクを伴う兵器でもありました。スター・ウォーズのファンなら、この火炎放射器の恐ろしさと魅力を感じることができるでしょう。