- 2023-01-21
今回は、ミレニアム・ファルコンの歴史についてお話しします。
ミレニアム・ファルコンとは、スター・ウォーズシリーズに登場するハン・ソロを船長とした架空の宇宙船です。その優れた高速力と、性能に似合わぬ乱雑な外観から「銀河系最速のガラクタ」と呼ばれています。この船は、数々の所有者や改造を経て、銀河の歴史に大きな影響を与えました。では、その変遷を振り返ってみましょう。
- 製造時代:ミレニアム・ファルコンは、コレリアン・エンジニアリング社製YT-1300貨物船として製造されました1。この船は最高速度に優れた軽貨物船であり、富裕な個人のレジャー船や、小規模の旅客及び軽貨物輸送などを目的として設計されていました2。円型のボディの大部分を動力機関部と貨物室が占めており、コックピットは機体右側にオフセットされた円筒部分にありました1。発売当時は流麗な外観を持った高速艇であると見なされていましたが、その後の改造によってその姿は大きく変わっていきます。
- ランド・カルリジアン時代:ミレニアム・ファルコンは、ギャンブラーで密輸業者であるランド・カルリジアンの所有する宇宙艇となりました3。ランドはこの船に様々な改造を施しましたが、特に目立ったものは、カイバー・クリスタルが豊富に存在する惑星オク=トーから持ち帰ったカイバー・クリスタルを動力源に使ったことです4。これにより、ファルコン号はフォースと共鳴するようになり、ハイパードライブの性能も向上しました4。ランドはこの船で銀河系各地で冒険や密輸を繰り広げましたが、ある時サバックというカードゲームでハン・ソロに負けてしまいました3。
- ハン・ソロ時代:ミレニアム・ファルコンは、ハン・ソロがサバックで勝って手に入れたものです3。ソロはこの船を「銀河最速」の理想的な密輸船に仕立てるべく、既に違法レベルの高速ぶりであったこの船に更なる大改造を施しました2。その結果、ハイパードライブ運転時に光速の約1.5倍にまで達するほどの速度を得ることに成功しましたが、この改造によって非常に気難しい機体になりました2。ソロはこの船でジャバ・ザ・ハットや反乱軍などと関わりを持ち、デス・スターの破壊や銀河内戦の勝利に貢献しました 。しかし、銀河内戦後は一時的にファルコン号を手放すことになりました。
- レイ時代:ミレニアム・ファルコンは、惑星ジャクーのジャンク屋アンカー・プラットのものになっていましたが、レイとフィンがBB-8をレジスタンスへ送り届けるために奪いました。その直後、ソロとチューバッカに遭遇し、再びソロの手に戻りました。しかし、ソロはファースト・オーダーとの戦闘で命を落とし、ファルコン号はレイが引き継ぎました。レイはこの船でルーク・スカイウォーカーやランド・カルリジアンと出会い、銀河の平和を守るために戦いました 。
以上が、ミレニアム・ファルコンの歴史の概要です。この船は、銀河系最速のガラクタと呼ばれながらも、銀河の歴史を物語る宇宙船です。