- 2017-06-13
タナヴィーIVは、オルデラン王室の外交船として登場したコルベット艦で、プリンセス・レイアが反乱同盟軍のために使っていたことで知られています。しかし、この船の名前はなぜ変わったのでしょうか?そして、どんな役割を果たしたのでしょうか?それでは、見ていきましょう。
タナヴィーIVとタンティブIVの違い
まず、タナヴィーIVとタンティブIVという名前の違いについて説明します。この船はもともと『スター・ウォーズ/新たなる希望』(1977年)で初登場したときには「タナヴィーIV」という名前で呼ばれていました1。しかし、後に発売された小説やコミックなどでは「タンティブIV」という表記が使われるようになりました2。これは、映画の台本や字幕では「Tantive IV」と綴られていたことが影響しています3。日本語では「Tantive」を「タンティブ」と発音する方が自然ですが、英語では「Tantive」を「タナヴィ」と発音する方が一般的です4。そのため、映画では「タナヴィ」と呼ばれていたのです。
しかし、この表記の違いは公式には解決されていません。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)では、「タナヴィーIV」という字幕が表示されました。一方、ディズニー・プラスで配信されている『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』(2008年~2020年)では、「タンティブIV」という字幕が表示されました。どちらが正しいということはありませんが、ファンの間では「タナヴィーIV」が映画版、「タンティブIV」が小説やコミック版という区別がされています。
タナヴィーIVの活躍
次に、タナヴィーIVが劇中でどんな役割を果たしたかを見ていきましょう。この船はオルデラン王室の所有物であり、元老院議員だったベイル・オーガナやその養女であるレイア・オーガナが外交任務や反乱活動に使用していました。クローン戦争中には、トイダリアやマンダロアなどの星々へ交渉に赴く際に使われました。また、反乱同盟軍の創設者の一人でもあるオーガナは、この船を反乱軍への支援物資や人員の輸送にも利用していました。
しかし、この船は最も有名な出来事は『新たなる希望』で起こりました。反乱同盟軍がスカリフでデス・スターの設計図を奪取した際、レイアはこの船に乗って戦場から脱出しました。しかし、ダース・ベイダーの追撃を受けてタトゥイーンの軌道上で捕まってしまいました。レイアは設計図をドロイドのR2-D2に託して脱出ポッドで惑星に送りましたが、自身はベイダーに捕らえられてしまいました。タナヴィーIVは帝国に押収され、後に破壊される予定でしたが、その前に元老院が解体されたため、放置されていました。
その後、タナヴィーIVは長い間行方不明となっていましたが、『スカイウォーカーの夜明け』で再登場しました。レジスタンスの支持者である元帝国の議員がヤルマ星系でこの船を発見し、レイアに贈りました。レジスタンスはこの船を修復して司令部や通信センターとして使いました。エクセゴルの戦いでは、ナイン・ナンが船長を務めて出撃しましたが、シーヴ・パルパティーンのフォース・ライトニングによって破壊されてしまいました。
タナヴィーIVの制作の舞台裏
最後に、タナヴィーIVの制作の舞台裏について紹介します。この船は『新たなる希望』で初めて登場した宇宙船であり、当時の観客を驚かせたことでしょう。この船のモデルは、ジョージ・ルーカス監督が好きだった第二次世界大戦の映画からインスピレーションを得て作られました。特に、日本海軍の零式艦上戦闘機や米海軍の駆逐艦などが参考になったと言われています。
また、この船は『新たなる希望』以外にも『ローグ・ワン』(2016年)や『クローン・ウォーズ』などで登場していますが、その際には異なるモデルやCGが使われています。特に『ローグ・ワン』では、オリジナルのモデルを3DスキャンしてCG化したものが使用されました。また、『クローン・ウォーズ』では、アニメーション用にデザインが変更されています。
以上が、タナヴィーIV(タンティブIV)についての紹介でした。この船はスター・ウォーズの歴史において重要な役割を果たした宇宙船であり、ファンにとっても思い入れの深い存在だと思います。名前や表記が変わったり、様々な作品で登場したりと、その姿は変化してきましたが、その魅力は変わらないと思います。皆さんもぜひ、この船の活躍を楽しんでください。それではまた!