- 2019-01-09
シンタ・グレイシャー・コロニーとは、恒星シンタの軌道を周回する巨大な氷塊に設けられた採鉱コロニーで、銀河系各地の珍品や遺物を収集していた犯罪王ドライデン・ヴォスの拠点でもありました。このコロニーでは、ドロイドや通信装置、電子機器などの製造に用いられるマルサー鉱物が採掘されていました。またこの氷塊を溶かした水に若返りの効果があると信じる人々がおり、採掘時の廃棄水を売りつける悪徳ビジネスも存在しました1。
シンタ・グレイシャー・コロニーは、ファースト・オーダー=レジスタンス戦争の時代に重要な役割を果たしました。このコロニーで採鉱監督を務めていたオヴィッシアンのブーリオは、ファースト・オーダーのスパイから極秘メッセージを入手しました。このメッセージは、皇帝シーヴ・パルパティーンの復活と、ファイナル・オーダーと呼ばれる大艦隊の存在を暴露するものでした。ブーリオは自分ではメッセージを解読することができなかったものの、使われている暗号から、上級将校からきたものだと考え、レイア・オーガナに渡すべきだと判断しました。しかしブーリオは通信機器によるやり取りを信用しておらず、機密情報を手に入れたことを明かすリスクを冒したくなかったため、宇宙船<タナヴィーIV>の修理に必要な部品を渡したいという理由で、レジスタンスをコロニーに呼び出しました2。
レジスタンスはブーリオが提供してくれるという部品を回収するため、ポー・ダメロンやフィン、チューバッカ、クラウド、R2-D2ら乗せたYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>をシンタ・グレイシャー・コロニーへ派遣しました。レジスタンスが現れると、ブーリオはコロニーのハッチ越しにデータ・ケーブルを投げ、R2-D2にメッセージを転送しました。間もなくファースト・オーダーのTIEファイター部隊がコロニーに出現し、<ファルコン>はデータを受け取るや否や逃走を開始しました。ダメロンが操縦する<ファルコン>はコロニーの氷の壁を突き破ってハイパースペースへジャンプしましたが、数機のTIEファイターがそれに追従しました。そこでダメロンは、カードヴァイトのクリスタル・ケイオスからアイヴェクシアのミラー=スパイアへ、さらにタイフォニック星雲のメガファウナ・キャズムへと危険な“光速スキップ”を行い、ファースト・オーダーを振り切ることに成功しました1。
<ファルコン>がエイジャン・クロスの基地に戻った後、レジスタンスはスパイのメッセージを解読し、皇帝シーヴ・パルパティーンの復活と、ファイナル・オーダーの存在を知りました。一方、ブーリオはファースト・オーダーに捕まり、カイロ・レンによって殺されました。のちにレジスタンスは、メッセージを提供したスパイの正体がファースト・オーダーのアーミテイジ・ハックス将軍であったことを知りました。メッセージを受けて皇帝のいる惑星エクセゴルの位置を調査・特定したレジスタンスは、エクセゴルの戦いで皇帝率いるシス・エターナルを滅ぼしました1。
以上が、シンタ・グレイシャー・コロニーについての紹介でした。