- 2019-09-21
このシャトルは、ダークサイドの戦士カイロ・レンが使用していたことで有名ですが、その特徴や歴史をご存知でしょうか?
ユプシロン級コマンド・シャトルとは?
ユプシロン級コマンド・シャトルは、サイナー=ジェイマス・フリート・システムズ社が製造した多目的輸送船で、ファースト・オーダーの幹部や高官の移動に用いられました1。旧銀河帝国が使用したラムダ級T-4aシャトルの伝統を受け継ぐ2枚の可変翼を持ち、黒い猛禽類を思わせる外見をしていました2。ユプシロン級シャトルは強力な重ターボレーザー砲を装備していましたが、最大の持ち味は防御力にあり、ファースト・オーダーの秘密造船所や研究所で開発された高性能の偏向シールド発生装置や、強力な電波妨害装置を搭載していました1。
ユプシロン級コマンド・シャトルのデザイン
ユプシロン級コマンド・シャトルは全長19.1メートル、全高37.2メートル(翼を伸ばした状態)で、パイロット1名で運用することができました1。コックピットは船首にあり、乗員室はその後方に配置されていました3。乗降用タラップは機体の底部にありました。翼は着陸時に真上を向き、飛行時に半分の長さに縮小し、斜めに向けられました1。翼には各種センサーや通信機器が内蔵されており、飛行時にはセンサーの受信範囲を最大に広げるために展開されました1。また、ハイパースペース航行用のハイパードライブやワープ・ボルテックス安定装置も備えていました1。
ユプシロン級コマンド・シャトルの性能
ユプシロン級コマンド・シャトルはサイナー=ジェイマス社製のSJFS-200a亜光速イオン・エンジンを2基搭載し、大気中での最高速度は950kphでした1。また、二連重ターボレーザー砲を2門装備し、敵の攻撃に対抗することができました1。しかし、このシャトルの真価は防御面にありました。偏向シールド発生装置やセンサー・ジャマー、対ミサイル用偏向システムなどの高度な防御システムを搭載しており、敵の攻撃を回避したり妨害したりすることができました1。また、デュラスチール合金製の装甲も乗員室を保護していました1。
ユプシロン級コマンド・シャトルの歴史
ユプシロン級コマンド・シャトルは、銀河帝国の残党から生まれたファースト・オーダーが、新共和国の目を逃れて銀河系の未知領域に秘密の基地や造船所、兵器研究所を築いた時に開発されました1。ファースト・オーダーはこのシャトルを幹部や高官の輸送に用い、TIE/fo制宙戦闘機をエスコートに割り当てました1。最高指導者スノークに仕えるダークサイドの戦士カイロ・レンは、ルーク・スカイウォーカー捜索任務で専用のコマンド・シャトルを使用し、惑星ジャクーやタコダナへ赴きました2。また、クレイトの戦いでは、レンはこのシャトルでファースト・オーダーの艦隊に合流し、レジスタンスと対峙しました。
ユプシロン級コマンド・シャトルの制作の舞台裏
ユプシロン級コマンド・シャトルは、2015年に公開された映画『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』で初登場しました。このシャトルは、映画監督のJ・J・エイブラムスとプロダクションデザイナーのリック・カーターが考案し、コンセプトアーティストのグリニア・ミラノフがデザインしました。ミラノフは、ラムダ級T-4aシャトルからインスピレーションを得て、より攻撃的で脅威的な外見にするために翼を大きくし、黒く塗りました。また、翼が展開する様子は、エイブラムスが子供の頃に遊んだ玩具に影響されたという。映画では、実物大のセットやCGIでこのシャトルが表現されました。
まとめ
以上が、ユプシロン級コマンド・シャトルについての解説でした。このシャトルは、ファースト・オーダーの最新鋭の技術と旧銀河帝国の伝統的なデザインを融合させた傑作です。カイロ・レンが乗ることでその存在感が際立ちましたが、他にも多くのファースト・オーダーの幹部が使用していたことでしょう。